似た事例から対処法を学ぶ

2005年にネットゲーム内で疫病が流行ったそうだ。

World of Warcraftで発生した「Corrupted Blood incident(汚れた血事件)」と言われる。

この疫病こと汚れた血の効果はダンジョンのボスが使ってくるのだが

特徴は3秒間のDoTダメージを与え続けるものかつ

一定距離より近い位置にいるプレイヤーに同じ効果を付与するというもの。

当然こんな危ないものはダンジョンの外には持ち出せないようになってるのだが

プレイヤーと一緒に戦うペットは

ボスとの戦闘中に罹患する→しまう→街中で呼び出すという行為で

罹患中に街中で出せてしまったのである(おそらく開発者の見落とし)。

こうして街中に「うっかり」「汚れた血」が持ち出されてしまった。

 

これの恐ろしいところは「死なない」NPCにも感染する。

つまりNPCが隣り合ってるだけで永遠に疫病をうつしあう存在の

「無症候性キャリア」となり、周囲に感染させ続けた。

 

体力の少ないプレイヤーは当然死ぬことになる。

死んでリスポーンすれば治るのだが、

治った先のNPCがかかっていることが多く

「死ぬ→リスポーン→感染→死ぬ」という永久コンボを食らう事態に。

 

運営会社が避難を呼びかけるも

高レベル(体力が高い)プレイヤーにとって大したことはないため、

俺は大丈夫と町から狩場(仕事場)まで当然のように行ったり来たりしていた。

そのため町は死亡時の骨の山になるという地獄も真っ青、

この世の終わりかというスクショが残っている。

もうこうなっては時すでに時間切れ。

お前ら調子ぶっこきすぎた結果だよ?

 

ここからが本題。

そのため主要な町や都市は見捨てられ(緊急事態宣言)、

プレイヤーは人口が少なくて比較的安全な田園地帯へと退避し始めた。(今ここ)

罹患者を隔離するもの、(中国)

ヒーラーとして「汚れた血」に感染した人々に治癒魔法をかけ続ける(医療従事者)

好奇心からあえて危険地帯へ向かって感染を広めてしまうプレイヤー(イタリアで家でプレステしてろ!と言われた若者)

混乱を楽しんで意図的に感染を広めまくるプレイヤー(俺はコロナだで捕まった愛知の人)

感染が拡大した町の広場に立ってゲーム内で起きた惨事を語り続け「終末の預言者」を演じるプレイヤー(愛でコロナは治るといった宗教)

といろいろな反応があったと論文で発表されたのだという。

どれもこれもどっかで聞いた話だな?

因みに収束はサーバーごと閉じるまでの事態になり

ダンジョン内でしか疫病の効果が発揮されないとなった。

罹患率100%とはいえたった3秒でこれである。

罹患率も治るまでの時期がわからないコロナウイルスがどうなるか、

またこのゲーム内で起きた事件との類似性があるかは今後わかる話。

 

みんなも「俺は大丈夫」とか思わないようにしようね!